2021年11月28日
第1803回
魂の独立から30年
「人間革命の宗教」の道を
一人の人間の
蘇生と歓喜の人生こそ、
宗教本来の目的であり、
根本である。
したがって、
真に求められるのは、
生命の尊厳を説き明かし、
一人の人間を強く、
賢くする宗教である。
そこに、
「宗教のための宗教」
ではない、
「人間のための宗教」の
機軸がある。
日蓮仏法は、徹頭徹尾、
「人間のための宗教」だ。
一番重視すべきは、
どこまでも
眼前の一人を救い、
幸福にしていく実践だ。
苦しみ、悩んでいる人を
助けようとする、
慈愛の奉仕に徹する
「行動」にこそ、
宗教の価値がある。
悩みや苦しみを抱え、
いつも「救われる側」にいた
民衆が、
いつしか人々を支え、
「救う側」に回り、
「柱」「眼目」「大船」と
なっていく宗教である。
世界中に、
「民衆の柱」
「幸福の眼目」
「希望の大船」たる
人材を生み出しているのが
創価学会なのだ。
ここに
「人間革命の宗教」の
一大実証がある。
わが創価学会には――
民衆の苦悩の暗闇を破り、
勇気と希望を与えゆく
慈悲の大光がある。
敢然と邪悪を打倒し、
正義を叫び抜く
師子吼がある。
宿命を転換し、
自他共の幸福を築きゆく、
信心の大確信がある。
広宣流布という
末法万年にわたる大願の
戦いに終わりはない。
それは、全人類を
平和へと導いていく
間断なき行動と対話の
連続闘争であるからだ。
この粘り強き勇猛精進に、
私たち自身の
人間革命があり、
宿命転換がある。
2021年11月28日〈池田大作先生 四季の励まし〉