行き詰まり

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2024年8月21日

第2307回

行き詰まった現代世界を開き、

蘇生させるために必要なのは

「宇宙的視野」

 

 行き詰まった現代世界を開き、

 蘇生させるために必要なのは「宇宙的視野」であると思う。

 

 大宇宙と一体のものとして人間を捉える見方です。

 大宇宙と一体であれば、

 自然、地球とも一体であることは言うまでもない。

 そういう人間観のもとに社会も国家も民族も捉え直していくのです。

 心の窓が閉ざされていては、大きな未来は見えない。

 窓を開け放つことです。

 そうすれば、行き詰まりはないのです。

 

 すべての人間は、全宇宙と一体です。

 全宇宙のあらゆる営みが、

 一人の人間の独自性を成り立たせている。

 言い換えれば、一人一人の人間は、

 「大宇宙」を独自の仕方で映し出す「小宇宙」です。

 「個人」は、本来、「全人」※1なのです。

 だから、″一人″がかけがえのない存在なのです。

 

 そういう生命の秘密を知る究極の智慧が、

 仏の一切種智であり、平等大慧です。

 どの人も、どの生命も、

 かけがえのない存在として平等と見るのです。

 

 この法華経の人間主義こそ、

 「次の千年」に必要な「宇宙的ヒューマニズム」であると私は確信します。

 

(中略)

 

 我が命に宇宙の根源のリズムを鼓動させながら、にぎやかに、楽しく前進また前進していきたいものです。

 

※1 全人(ぜんじん)

   知識・感情・意志の調和した円満な人。完全な人格を備えた人。(コトバンク)

 

「法華経の智慧」薬草喩品(第五章)池田大作全集 第29巻

 


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2021年10月30日

第1764回

「行き詰まり」との永遠の闘争

 

<「魔」が勝つか、「仏」が勝つか。

「仏法は勝負」>

 

 伸一の話は、青春時代の自分の体験に及んだ。 「戸田先生が事業の再建のために苦闘されていた時代が、私にとっても、最も苦しい時代でした。健康状態も最悪であり、給料は遅配が続き、無理に無理を重ねていました。

 そして、先生とお会いしていた時に、つい弱音を口にしてしまったことがありました。

 その時、先生が、厳しく言われた言葉が忘れられません。

 『伸一、信心は行き詰まりとの永遠の闘争なんだ。魔と仏との闘争が信心だ。それが〝仏法は勝負〟ということなんだ

 人生には、誰でも行き詰まりがあります。事業に行き詰まりを感じている人もいるかもしれない。夫婦の関係にも、行き詰まってしまうことがあるでしょう。子育てでも、人間関係の面でも、あるいは、折伏や教学に励んでいる時も、行き詰まりを感ずることがあるかもしれません。

 しかし、御本尊の力は広大無辺であり、宇宙大であります。ゆえに、私たちの生命も、無限の可能性を秘めています。つまり、問題は私たちの一念に、行き詰まりがあるかどうかにかかっています。それを本当に自覚した時には、既に勝利の道が開かれているんです。

 もし、行き詰まりを感じたならば、自分の弱い心に挑み、それを乗り越えて大信力を奮い起こしていく。戸田先生は、それが私たちにとっての『発迹顕本』であると言われたことがあります。

 長い人生には、信心なんかやめて、遊んでいたいと思うこともあるでしょう。病気にかかってしまうこともあれば、家族の死に直面し、悲しみに沈むこともあるかもしれません。それは、煩悩魔という行き詰まりとの〝闘争〟であり、病魔という行き詰まりとの〝闘争〟であり、死魔という行き詰まりとの〝闘争〟といえます。

 それを唱題で乗り越え、絶対的な幸福境涯を開き、最高に意義ある人生を創造していくところに、仏法の最大の意味があります。

 ゆえに、何か困難にぶつかったならば、行き詰まりとの〝闘争〟だ、障魔との〝闘争〟だ、今が勝負であると決めて、自己の宿命と戦い、勇敢に人生行路を開いていっていただきたいのであります」

 

<新・人間革命> 第2巻 錬磨 96頁~99頁


2017年4月13日

勝利のリズムで前進

 

<最初の一歩は最後の一歩につながる。
最後の一歩も最初の一歩からである>

 

 

 生活の
  リズムをつくれや
   信心で
  健康長寿を
   賢く生きぬけ

 

 四月は就職や進学、また転居など、

 新しい生活をスタートする時である。
 張りのある勤行・唱題を起点として、

 聡明に、はつらつと、

 新生活のリズムを創り上げていただきたい。


 決して難しく考える必要はない。
 まず張り切って、一歩を踏み出すことが。

 たとえ、つまずいても、朗らかに、

 たくましく、次の一歩を踏み出せばよい。


 今日一日を勝つことだ。

 仮に、今日うまくいかなくても、

 心機一転して、

 明日は勝っていけばよい。


最初の一歩は最後の一歩につながる。

 最後の一歩も最初の一歩からである


 これはイタリアの登山家

 ラインホルト・メスナー氏の信念である。

 大けが等にも屈せず、

 人類初となる八千メートル峰・

 全十四座の完全登頂を成し遂げた。


 前進の途上には、

 言うに言われぬ試練もあるだろう。

 しかし臆していては、

 到達できない。


 私も、四十代前半の頃、

 無理がたたって、

 大きく体調を崩してしまったことがある。

 高熱が打ち続き、

 ペンを手にすることさえ

 思うようにならなかった。
 その時、私は、日々、

 一枚でも原稿を書き残そうと挑戦した。

 一枚書くごとに「正」に字の一画を記し、

 五枚、十枚と積み重ねて、

 作品を完成させていった。


 こうした挑戦は、

 その後の私の執筆活動に、

 またトインビー博士をはじめ、

 世界の知性との対談集などにすべて生きている。


 行き詰まりを突破するためには、

 今、自分ができることから始めることだ。

 その小さな挑戦を、

 根気強く繰り返すことだ。

 それが、

 自分自身を飾る黄金譜となることを忘れまい。

 

2012年4月18日聖教新聞

 我らの勝利の大道 勝利のリズムで前進(下)

世界広布新時代

創立100周年

2030年 

 

2025(令和7)年

創価ルネサンスーⅡ

開幕の年

 

世界青年学会

飛翔の年

2013.11.18

祝広宣流布大誓堂落慶

更新日

2024.12.22

第2320回

 

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