2022年6月1日
第2014回
煩悩即菩提
悩みがあるから成長できる
<偉大なる仏の境涯が開かれていく>
さらに戸田先生のご指導を、
いくつか紹介したい。
「お金がなくて悩む。
体が弱くて悩む。
勤めがおもしろくなくて悩む。
子どもが成績が悪くて悩む。
夫が教養がなくて悩む。
上司がやかましくて悩む。
こうした悩みは、多次元にわたって、
時々刻々と起こってくる。
これが人生である。
そのなかにあって、
『法』を弘めようとして悩む。
人々を幸福にしようとして悩む。
正しき信心に立って、
法のため、人のため、
宣流布のために悩む、
ということは最大のすばらしき悩みである」
「煩悩即菩提」と仏法では説く。
悩みがあるから成長できるのだ。
いわんや、広宣流布のために、
悩み、祈り、苦労するならば、
その分だけ、
偉大なる仏の境涯が開かれていく。
生々世々、
大福運に包まれていくのである。
2005.5.31婦人部・海外代表協議会
2014年10月17日
煩悩即菩提!
大いに悩んで、大いに幸福に!
仏法では「煩悩即菩提」と説く。わかりやすく言うと、
煩悩とは「悩み」であり、悩みを起こさせる欲望です。菩提とは「幸福」であり、境涯が開けることです。
ふつう、煩悩と菩提はバラバラです。悩みと幸福は正反対です。しかし日蓮大聖人の仏法では、そうではない。
悩みという「薪」を燃やして、初めて幸福の「炎」が得られると説く。幸福の光とエネルギーが得られるのです。題目によって「薪」を燃やすのです。
題目をあげれば、悩みが全部、幸福へのエネルギーに変わる。前進の燃料に変わる。
いちばん苦しんだ人が、いちばん幸福になる。いちばん悩みをもった人が、いちばん偉大な人生になっていく。これが仏法です。だからすばらしいのです。
悩みといっても、いろいろある。自分のこともあれば、お父さん、お母さんに、長生きしてもらいたい――これも悩みです。友だちが元気になって――これも悩みです。
さらには、もっと大きく、世界の平和をどうするか、新世紀をどういう方向にもっていくか――これは偉大な悩みです。
どんな悩みも全部、題目によって、自分のガソリンに変わる。生命力に変わる。人間性に変わる。福運に変わるのです。だから、大いに悩み、大いに題目をあげきって、成長していけばよいのです。
信仰とは、目標という悩みの「山」をつくり、「山」をめざし、「山」を登りながら、山を登りきるたびに大きな自分になっていく軌道なのです。
大白蓮華No.776号2014.7月号55頁