2018年10月23日
第1541回
善の破壊者とは断固たる闘争を
<権力者は民衆の力を利用しようと狙っている>
世界の偉人の箴言をひもときながら、少々語っておきたい。
ドイツの文豪ゲーテは言った。″
「私が善を実現しようとするのを妨げる者があれば、私は確固たる態度をもって対処せねばならぬ」(関泰祐訳編『真実に生きる――ゲーテの言葉2』社会思想社)
「戦い」である。
平和という最高の善を実現する広宣流布。
その破壊者とは断固、戦いぬく。
この「闘争精神」こそが、学会精神である。
「世の中には敵がいっぱいに居る」。ドイツの詩人シラーはつづった。
「どこへ行っても/善良で罪を知らぬ人間を陥入れようとて、/悪巧みが密かに網を張っている」(『メッシーナの花嫁』相良守峯訳、岩波文庫)
悪巧みの網また網――これが、現実の世界である。
ゆえに、断じて正義が勝たねばならない。
団結せねばならない。
中国・北宋時代の大政治家・王安石(おうあんせき)の墓碑には、こう刻まれているという。
「正義があっても、戦わなければ姦邪(=よこしま)を駆逐することはできない」(丹羽隼兵『宋名臣言行録』PHP研究所)と。
まったくそのとおりだ。
アメリカの思想家エマーソンの指摘も鋭い。
「正義の莫大な力は、政治において忘れられがちであります」(「逃亡奴隷法について」、『エマソン選集』4〈原島善衛訳〉所収、日本教文社)
権力者は民衆の力を利用しようと狙っている。
民衆よ、だまされるな!
民衆よ、結束して正義の力を世界に示せ――こうエマーソンは訴えたのである。
2004年7月26日 全国最高協議会①