2022年2月22日
第1914回
たがいが最高の「善知識」
<世界を変えるには、自分が模範を!>
ナイチンゲールの一人の弟子が、看護の現場で、理想と現実のギャップに悩み、くじけそうになったことがある。しかし、彼女はふたたび立ち上がった。真剣に奮闘する先輩の姿に心を打たれたからである。その後輩は、ナイチンゲールに勇んで書きつづっている。
「(=私は)きっぱり看護婦の仕事をやめてしまう気になっていた矢先に、(=先輩の)プリングルさんの病棟に転勤になったのです。ここでは万事違っていました。私は彼女を自分の、お手本にしました」
「(=彼女には)うわべだけの奉仕は見られません。プリングルさんには自己本位のところがなく、あるのは周到なまでの良心だけ、この人の病棟には外科医も看護助手も患者も見習い生も、すべての人を彼女が引き上げているという一種のムードがありました。彼女の経験の前には外科医さえ、患者についての助言を求めるほどでした。そこで私も、永久にこの仕事をつづけたい、と思いなおしたのです」
わが女子部の創価姉妹の世界も、うるわしい友情と励ましと触発に満ちあふれでいる。
御聖訓には、「たとえ、ふがいない者であっても、助ける者が強ければ倒れない。少し強い者でも、独りであれば、悪い道では倒れてしまうし」(御書1468㌻、通解)と仰せである。
そして「仏に成る道は、善知識にまさるものはない」(同㌻、通解)と結論されている。
どうか、女子部の皆さん方も、たがいに最高の「善知識」となって、先輩は後輩を慈しみ、後輩は良き先輩に何でも相談しながら、異体同心の理想の前進を進めていっていただきたい。
ここで、ナイチンゲールの言葉を贈りたい。
「後半生に向かってその土台を築きつつある今こそ、私たちの人生にとってまさにいちばん大切な時なのです」(湯様ます監修『ナイチンゲール著作集』3、編訳者代表・薄井坦子、現代社)
そして、ナイチンゲールは断言している。
「この世界をも変えることのできるもの、それはあくまで自分が模範を示すことなのです」(同前)
すべてが、自分自身の「人間革命」から始まる。人がどうあれ、周りがどうあれ、自分自身が、生き生きと、伸び伸びと、さわやかに成長していけば、そこから、一切は開けていくのである。
2006年2月14日女子部・婦人部合同協議会
2022年2月22日
第1914回
互いが最高の「善知識」
<世界を変えるには、自分が模範を!>
ナイチンゲールの一人の弟子が、看護の現場で、理想と現実のギャップに悩み、くじけそうになったことがある。しかし、彼女はふたたび立ち上がった。真剣に奮闘する先輩の姿に心を打たれたからである。その後輩は、ナイチンゲールに勇んで書きつづっている。
「(=私は)きっぱり看護婦の仕事をやめてしまう気になっていた矢先に、(=先輩の)プリングルさんの病棟に転勤になったのです。ここでは万事違っていました。私は彼女を自分の、お手本にしました」
「(=彼女には)うわべだけの奉仕は見られません。プリングルさんには自己本位のところがなく、あるのは周到なまでの良心だけ、この人の病棟には外科医も看護助手も患者も見習い生も、すべての人を彼女が引き上げているという一種のムードがありました。彼女の経験の前には外科医さえ、患者についての助言を求めるほどでした。そこで私も、永久にこの仕事をつづけたい、と思いなおしたのです」
わが女子部の創価姉妹の世界も、うるわしい友情と励ましと触発に満ちあふれでいる。
御聖訓には、「たとえ、ふがいない者であっても、助ける者が強ければ倒れない。少し強い者でも、独りであれば、悪い道では倒れてしまうし」(御書1468㌻、通解)と仰せである。
そして「仏に成る道は、善知識にまさるものはない」(同㌻、通解)と結論されている。
どうか、女子部の皆さん方も、たがいに最高の「善知識」となって、先輩は後輩を慈しみ、後輩は良き先輩に何でも相談しながら、異体同心の理想の前進を進めていっていただきたい。
ここで、ナイチンゲールの言葉を贈りたい。
「後半生に向かってその土台を築きつつある今こそ、私たちの人生にとってまさにいちばん大切な時なのです」(湯様ます監修『ナイチンゲール著作集』3、編訳者代表・薄井坦子、現代社)
そして、ナイチンゲールは断言している。
「この世界をも変えることのできるもの、それはあくまで自分が模範を示すことなのです」(同前)
すべてが、自分自身の「人間革命」から始まる。人がどうあれ、周りがどうあれ、自分自身が、生き生きと、伸び伸びと、さわやかに成長していけば、そこから、一切は開けていくのである。
2006年2月14日女子部・婦人部合同協議会