御本尊

7月18日19日

御本尊に誓ったこと、
約束したことを破ってはいけない

 

<勝利者とは、自分に打ち勝つ、
忍耐の人である。
自らの誓いを果たし抜いた人である。>

 

 山本伸一は、かつての中等部員らを心から歓迎した。皆、十年後を目標に、誓いを立て、さまざまな苦難に挑みながら、精進を重ねてきたのだ。
「よく来たね!

 みんな、必ず成長して集い合おうと、

 御本尊に誓ったと思う。

 そして、今日まで、

 その誓いを忘れずに頑張ってきた。

 それが大事なんだ。
 御本尊に誓ったこと、

 約束したことを破ってはいけない。

 決意することは容易です。

 しかし、実行しなければ意味はない。

 自分の立てた誓いを果たすことが尊いんです。

 そこに人生の勝利を決する道があるんだよ」


 これまでメンバーは、折々に集っては誓いを確認し、切磋琢磨してきた。この日、伸一を訪ねてやって来た青年の一人に木森正志がいた。彼は、創価大学に学び、四月から東京の大手企業に就職することが決まっていた。
 木森の家は貧しく、とても大学に進学できる家庭状況ではなかった。父親は出稼ぎに行き、母親は製材所に勤めながら、四人の子どもたちを育ててくれた。彼も中学時代から牛乳配達や新聞配達をした。氷点下の真冬、雪を吹き上げる寒風のなか、牛乳を配り始めると、指は感覚を失った。
 木森は、伸一から激励を受けて以来、“社会に貢献する人材になって期待に応えよう”と、固く心に決めていた。
 高校二年生になった年に創価大学が開学すると、“ぼくも、山本先生が創立した大学で学びたい”と強く思った。家が経済的に大変なことは、よくわかっていた。でも、意を決して、両親に頼み込んで許しを得た。猛勉強に励み、高校を卒業した翌年に創価大学に入学した。下北地方で初の創大生となった。
 東京で働いていた兄のアパートに転がり込んだ。土木工事等、アルバイトをしながらの学生生活であった。だが、“伸一のもとに集う十年後”をめざして、木森は、歯を食いしばりながら、自身への挑戦を続けてきたのだ。
 勝利者とは、自分に打ち勝つ、忍耐の人である。自らの誓いを果たし抜いた人である。

 

小説新・人間革命29巻第3章清新29

2014年4月22日

創価学会が

御本尊の最大の功徳を引き出す

 

 戸田先生の広宣流布の一切の原点は、御本尊から出発したということです。
 その広宣流布の黎明は、出獄の日である七月三日(1945年)の深夜。恩師の部屋から始まった。(中略)
 この日のことは、戸田先生から幾度となくおうかがいしました。本当にうれしくてうれしくて仕方がなかった、と語られていた。
 日蓮大聖人滅後七百年間、誰人も成し遂げえなかった未聞の御本尊流布が拡大していった原点が、ここにある。
 この御本尊で民衆を救っていこうとする誓願があればこそ、日蓮大聖人の御精神が世界に広がったのです。
 「観心本尊抄」の結論に仰せのように、御本尊は御本仏の慈悲の当体です。
 広宣流布の実践なくして御本尊を拝しても、真実の仏の大慈悲は通ってこない。
 「日蓮と同意」「日蓮が一門」という、大聖人と同じ広宣流布の決意に立った時、大河のごとく、日蓮大聖人の大慈悲がとうとうと流れ伝わるのです。
 御本尊の功力は無限大です。くめどもくめども尽きることのない。皆がこれまで受けてきた功徳でもまだ比較することのできない、無量無辺の広大な功徳がある。
 その最大の功徳が、人類の宿命の転換です。
 その功徳を引き出すのが、創価学会の信心です。 

 

御書の世界(上)第九章 御本尊

2012年11月20日

 

素直な心で御本尊に

ありのまま祈っていく

 

<御本尊と自分>

 

「素直な心で

 御本尊にぶつかっていけばいいんです。

 御本尊は、大慈大悲の仏様です。

 自分自身が

 願っていること、

 悩んでいること、

 希望することを、

 ありのまま祈っていくことです。

 苦しい時、

 悲しい時、

 辛い時には、

 子どもが母の腕(かいな)に身を投げ出し、

 すがりつくように、

 『御本尊様!』と言って、

 無心にぶつかっていけばいいんです。

 

 御本尊は、

 なんでも聞いてくださる。

 思いのたけを打ち明けるように、

 対話するように、

 唱題を重ねていくんです。

 

 やがて、

 地獄の苦しみであっても、

 嘘のように、

 露のごとく消え去ります。

 

 もし、

 自らの過ちに気づいたならば、

 心からお詫びし、あらためることです。

 二度と過ちは繰り返さぬ決意をし、

 新しい出発をするんです。

 

 また、勝負の時には、

 断じて勝つと心を定めて、

 獅子の吼えるがごとく、

 阿修羅の猛るがごとく、

 大宇宙を揺り動かさんばかりに

 祈り抜くんです。

 

 そして、

 喜びの夕べには

 『本当にありがとうございました!』と、

 深い感謝の題目を捧げることです。

 

 御書には、

 『朝朝・仏と共に起き

 夕夕仏と共に臥し』

 (737頁)と仰せですが、

 題目を唱え抜いている人は、

 常に御本仏と一緒です。

 それも今世だけでなく、

 死後も、御本仏が、

 諸天・諸仏が守ってくださる。

 だから、

 生命の底から安堵できるし、

 何も恐れる必要がない。

 

 題目は、

 苦悩を歓喜に変えます。

 さらに、

 歓喜を大歓喜に変えます。

 ゆえに、

 嬉しい時も、悲しい時も、

 善きにつけ、悪しきにつけ、

 何があっても、

 ただひたすら、

 題目を唱え抜いていくことです。

 これが幸福の直道です」

 

小説 新・人間革命 11巻 開墾 138頁

2025.1.25整理

2012年8月13日

御本尊は幸福製造機

 

戸田先生は、御本尊様を「もったいないことだが、〝幸福製造機〟にたとえられる」といわれた。生命力を強くして、幸福になるために、日蓮大聖人は御本尊を〝発明〟してくださった。その〝使用法〟の基本が勤行・唱題なんです。すごすぎて、わからない。簡単すぎて、わからない。「題目を唱える」という、そんな簡単な修行で、どうして宇宙大の力を、自分の生命から引き出していけるのかと。しかし、機械だって、進歩したものほど、操作は簡単になるでしょう? 御本尊への勤行・唱題も、「最高」の発明だから「最高に簡単」なのです。簡単だけれども、御本尊がすごいから、すごい力が出るのです。しかも、その力は「御本尊が与える」のではなくて、もともと自分の中にあった無限の生命力を「引き出す」のです。そこが大事なのです。勤行は、自分の眠っている力を引き出す「宝の蔵の鍵」なんです。

 

 希望対話 277~頁 

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